建築費用とその他費用
「建築費用」に関して明確な定義はないので私の思う考え方をお話しします。
一般的なビルダーは即答するのが「本体価格」です。
これは要望を聞く前の建物の箱です。そして家を建てるその土地がどのような状況なのか、法規的にどんな規制がかかっているのかが分かると「建築諸経費」が分かってきます。
次にプランが決まってくるとその家の真下の地盤の強度の調査ができるので地盤改良の有無で費用が分かるのと、外構の計画から費用が出てきます。
その他先ほど建物の箱と言いましたが、照明器具やカーテン・ブラインドなどのウィンドートリートメント、エアコンなどをまとめて「付帯工事」と言います。
ここまでが建築に関係する費用です。
しかし、まだこれですべてではありません。
「その他諸経費」です。
これには住宅ローンを借りる際の保証料・手数料、登記の際に必要な登記税・申請報酬、火災・地震保険などです。引っ越し費用も必要ですよね。
物件総額費用
「本体工事」「建築諸経費」「付帯工事」「その他諸経費」の4つを合わせて家を建てる時に必要な「物件総額」が分かります。
つまり、引っ越しをする時に生活が出来る状態になっているのが当然ですよね、その状態になるまでにかかったすべての費用のことを言います。
といっても、外構費用や地盤改良などは契約直前にしか出てきませんから、大きな費用などは規模や経験から来る概算費用として見込んでおきましょう。
安く見積り過ぎたら後で予算オーバーになりますから、ここでの「資金計画」はしっかりとビルダーさんと調整しましょう。
ライフシミュレーションという考え方
夢は膨らむばかりで、予算をどうやって考えるのかが分からなくてなかなか家づくりの一歩が踏み出せない方は、「ライフシミュレーション」で人生におけるお金の出入りを想定することをお勧めします。
お子さんがこれから生まれるご家族はどれだけ日用雑貨でお金がかかるのか、高校・大学に行けば学費や下宿代がいくらかかるのか、車も家電製品も買う、家のメンテナンスも必要、退職後の生活費は・・・それに収入の上がり方は...?なんて想像が出来る方は心配はないでしょうけど、普通はもう心配しかないですよね?
「資金計画」ではいくら借りて、毎月いくら払って、何年後に完済してなどのシミュレーションをしますが、「ライフシミュレーション」は、収入と支出(先ほどのような内容)を今思いつく限り入力して、人生の各イベントと老後において預金がマイナスにならないように考えるための良い機会です。
一年で見た場合、大きな出費があれが収入よりも上回ることもありますが、それが何年も続くようでしたらトータルでマイナスになりますので対策を考える必要があります。
マイナスになるときはどのようにしたらそうならないかの作戦を今から持っておくことが重要です。
住宅の予算をどこまで上げても大丈夫なのか?を一度シミュレーションすることをお勧めします。
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この記事の執筆者
小浦義一 こうらよしいち
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名古屋市の建築会社 夢工房キッチンくらぶ代表 1971年生まれ。
大工にてキャリアをスタートし大手ハウスメーカー設計の住宅を数多く手掛ける。
図面に忠実に、そして技術的に無駄が無い。ことを心情とし建築家設計の難解な住宅の施工も担う。手掛けた案件が新建築に掲載された実績もあり。
会社設立後は全てのお客様の図面、線一本にも責任を持つことを掲げ、一棟一棟、熟練の職人とともに年間受注棟数を限定しながら、高断熱・高気密・高耐震、そして自然素材を主とした健康で安心して永く住み続けられる住みやすい住宅を提供している。
主な資格は、二級建築士、住宅断熱アドバイザー、住宅断熱施工技術者、第二種電気工事士 宅地建物取引士 など
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